昨日行われた、安倍元首相の国葬での菅前首相の弔辞。
私は心に沁みました。
「あれからも朝は来て、日は暮れていきます。
やかましかったセミはいつの間にか鳴りを潜め、高い空には、秋の雲がたなびくようになりました。
季節は歩みを進めます。
あなたという人がいないのに、時は過ぎる。
無情にも過ぎていくことに、私はいまだに、許せないものを覚えます」
と、過ぎてゆく日々のむなしさを口にされて、
再出馬を説得した焼き鳥店でのエピソード、
弔辞の最後では、山県有朋の盟友・伊藤博文を偲ぶ歌を「私自身の思いをよく詠んだ一首」として紹介されました。
「かたりあひて 尽くしゝ人は 先立ちぬ 今より後の世をいかにせむ」
国葬を行うことに対しては賛否両論あり、それぞれの考えがあるので、
ここでは触れませんが、
私は、この弔辞に溢れた菅前首相の深い悲しみを感じました。
そして、飾らない自分の言葉で語られた内容が、心に染みました。
~けいこ